本日12月21日(土)、TALKROOM第2回目。6歳から中学1年生まで7人の参加者で、テーマは「友だちとはなにか」。正解のない問い、みんなで探っていこうとの呼び掛けでスタートし、結果、今回のトークは前回よりも紆余曲折で面白い展開となりました。

まずは2つのグループに分かれ、フローチャートにどんな人を友人と呼べるかについて書き出してもらい、グループの代表者がそれぞれ発表し、そのあと全体でのトークに移る流れですすみました。

2つのグループの発表では、それぞれ友だちとは「一緒にいて楽しい存在」「信頼できる」「元気がでる」「安心感がある」など、あまり違いはなかったのですが、リーダー格中学生のF君が「ウザいけど友だちだと感じられるやつもいる」とツルの一声、それを皮切りにプロレスのゴングのごとく議論が深まっていったように思います。

場面ごと、学校や習い事の場所ごとに友だちを作っておけば何かトラブルがあっても傷は浅く済むという実利的な意見、昔は友だちだったけれど悪口を言われて以来ビミョーな関係で悩んでいるけれど、いったいどうすべきなんだろうというプチ相談、親友の絆とはたとえ裏切りがあってもキープできるのだという元プロ野球選手の裁判法廷での友情の例、法を侵した親友を君は全力でかばうかどうかの仮想質問など、「友だちとは?」の本質に迫ろうとするトークが多岐に及び、あっという間の90分でした。

最後は「友だち」って、はじめに書き出した要素もそうだけど、固定化したものではなく時間軸がかかわっていて、ともに過ごしている時間や経験が友情の意味を変えたり育てていくものなのかも、というところでタイムアップ。

トークの流れは、前回よりは慣れてきたのか、場回し役の僕が話を振るとメンバーのみんながよくしゃべってくれたように思います。

他者の話を聞いてうなずき、肯定の度合いを補強する子もいました。あるいは途中で考えを変える子もいました。また、意見を引き受けて「それは○○ちゃんが、トラブルになった子と再び友だちになりたいかどうかの気持ちの問題ではないか」ときわめて有力なアドバイスを送る小6生さんのナイスな発言場面も見受けられました。やはりトークの中盤から徐々に議論が盛り上がっていくことは自然なこと。

いっぽうで僕はかつて議論の場で話せない口下手タイプで、それが終わってから家路につくまでの間、あれこれと考えをめぐらせたものです。無理に話すよりも考えることが大事です。参加者の皆さんが議論をつうじてさらに考えを深めるきっかけになれば、そう願っています。

さて、次回のテーマですが、じゃんけんで負けた(笑)、小学生女子Sさんの、とっさに出してくれたお題で「AIについて」。

おおっ、やばい、これまた深いテーマだと皆さん思いませんか?

chatGPTなどの生成AIはどこまで真実性にかかわるのか、そして今後ひとの社会にどのように食い込んで影響を及ぼしてくるのか、AIでない僕たちはどうすべきなのか等々、このことを巡っては、今からでも実に大きな問題なのではないかと思っています。

ちなみに偶然なのですが、今日はamazonから2冊の本、「生成AIの言語論」と「上司がAIになった」が届いたばかり。よい議論の叩き台にするべく、次回TALKROOMまでに。

3回目の日程は未定ですが、年明けにお知らせします。TALKROOMに少しでも興味のある方、ぜひ私やメンバーにお気軽にお声がけください。次回もいろいろな年齢層の人たちに考えてもらえるテーマだとすでに感じているところです。

多くの方のご参加お待ちしております。